ポストに入っていた「無料で回収します」のチラシ、町を回る回収トラック。
安く済みそうに見えても、頼んだあとに高額な料金を請求されたり、回収された物が不法投棄されたりするトラブルが後を絶ちません。
依頼する前に確認できるポイントを、自治体や国民生活センターの情報をもとにまとめました。
🚚 「無料回収」の何が問題なのか
家庭から出るごみ(一般廃棄物)を、お金を受け取って回収・運搬するには、市区町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要です。
多くの自治体は、この許可を持たない業者に処分を頼まないよう呼びかけています。
| 業者が掲げている許可 | 家庭のごみを回収できるか |
|---|---|
| 一般廃棄物収集運搬業の許可(市区町村) | できる(許可を出した市区町村の中で) |
| 産業廃棄物収集運搬業の許可(都道府県) | できない(会社や工場から出るごみ向けの許可) |
| 古物商の許可(公安委員会) | できない(中古品として売買するための許可で、ごみの回収はできない) |
「産廃の許可あり」「古物商許可番号あり」と書いてあっても、それだけでは家庭のごみを処分する許可にはなりません。
ここが、チラシや広告で誤解しやすいポイントです。
また、「無料」とうたっていても、トラックに積んだあとに「これはごみなので処分費がかかる」と言われるケースが多く報告されています。
リユースできない物にお金を取るなら、それはごみの回収です。
📈 相談は増え続けている
国民生活センターによると、不用品回収サービスに関する相談は年々増えています。
| 年度 | 相談件数 |
|---|---|
| 2018年度 | 1,354件 |
| 2019年度 | 1,457件 |
| 2020年度 | 1,788件 |
| 2021年度 | 2,231件 |
紹介されている事例では、ネットで見た「2トントラック積み放題2万5千円」の業者に引っ越しの片付けを頼んだところ、作業後に25万円を請求され、急いでいたため支払ってしまったというものがあります。
引っ越し前など、時間に追われているときほど狙われやすいと言えます。
🔎 依頼する前にできる7つのチェック
| 確認すること | 確認のしかた | 危ないサイン |
|---|---|---|
| 1. 一般廃棄物の許可 | 許可番号と、どの市区町村の許可かを聞く。市区町村のサイトで許可業者の一覧を公開していることも多い | 「産廃」「古物商」の許可しか出てこない |
| 2. 会社の所在地 | 住所・固定電話・会社名がサイトや名刺にあるか | 携帯番号だけ、住所がない |
| 3. 見積もりの書面 | 作業前に、品目と金額が書かれた見積書を出してもらう | 「積んでみないとわからない」と口頭だけ |
| 4. 追加料金の条件 | 階段・解体・リサイクル料金などが含まれているか | 「積み放題」なのに上限や条件の説明がない |
| 5. キャンセル料 | いつから、いくらかかるか | 到着後に断ると高額なキャンセル料を言われる |
| 6. 領収書・引取書 | 作業後に発行してもらえるか | 「現金のみ・領収書なし」 |
| 7. 複数社の比較 | 2〜3社から見積もりを取って比べる | 「今日決めれば割引」と即決を迫る |
特に1と3は、電話の段階で確認できます。
ここで答えがあいまいな業者は、その時点で候補から外して問題ありません。
🔌 エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機は別のルール
この4品目は家電リサイクル法の対象で、自治体の粗大ごみには出せません。
買い替えるお店や、以前買ったお店に引き取ってもらうのが基本です。
処分には、メーカーが決めるリサイクル料金と、お店の収集・運搬料金がかかります。
| 品目 | リサイクル料金の例(税込) |
|---|---|
| エアコン | 550円〜990円 |
| 液晶・有機ELテレビ | 16V型以上 2,970円/15V型以下 1,870円 |
| 冷蔵庫・冷凍庫 | 171L以上 4,730円/170L以下 3,740円 |
| 洗濯機・衣類乾燥機 | 2,530円 |
料金はメーカーや大きさで変わります(名古屋市の案内に掲載されている主要メーカーの例)。
「家電を無料で引き取ります」という業者に渡すと、リサイクル料金の支払いや法律に沿った処理が行われず、不法投棄や不適正な処理につながるおそれがあります。
🧭 状況別・処分方法の選び方
| こんなとき | 向いている方法 |
|---|---|
| 大型家具が1〜2点だけ、日程に余裕がある | 自治体の粗大ごみ(申し込みから収集まで1〜2週間かかることがある) |
| 家電4品目を処分したい | 買い替え先・購入したお店に引き取りを依頼 |
| まだ使える家具・家電・ブランド品がある | 出張買取やリサイクルショップで売る |
| 引っ越しや片付けで量が多い、急いでいる | 許可を確認したうえで不用品回収業者に依頼。複数社の見積もりを比べる |
| 遺品整理・実家の片付け | 市区町村の清掃担当に事前に相談するか、遺品整理に対応した業者を比べる |
🆘 高額な料金を請求されたら
- その場で払わない:作業前に合意した金額と違う場合は、納得できない分は支払わず、後日あらためて話し合うと伝える
- クーリング・オフを確認:自宅に来た業者とその場で契約した場合などは、特定商取引法のクーリング・オフが使えることがある
- 188(いやや)に電話:消費者ホットラインで、近くの消費生活センターにつながる
- 身の危険を感じたら警察へ:威圧的な態度で支払いを迫られたときは、ためらわずに110番する
💬 よく聞かれる疑問
Q. 町を回っている「無料回収」のトラックに頼んでも大丈夫?
A. おすすめしません。
多くの自治体が、無許可の回収業者を利用しないよう呼びかけています。
積んだあとに料金を請求される、回収された物が不法投棄されるといったトラブルが報告されています。
Q. 不法投棄されたら、頼んだ側にも責任はある?
A. 捨てた業者が一番の責任を負いますが、出した物から持ち主が特定され、自治体から事情を聞かれることがあります。
許可のある業者や自治体の回収を使うのが、自分を守ることにもつながります。
Q. 許可のある業者はどうやって探せばいい?
A. 住んでいる市区町村のサイトで「一般廃棄物収集運搬業 許可業者」と検索すると、一覧を公開していることがあります。
比較サイトや見積もりサービスで業者を探す場合も、見積もりの段階で許可番号を確認しましょう。
✅ まとめ|「安さ」より先に「許可」と「書面」を確認
- 家庭のごみの回収には、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要。産廃や古物商の許可だけでは足りない
- 「無料」「積み放題」でも、作業後に高額な料金を請求される相談が増えている
- 依頼前に、許可・所在地・見積書・追加料金・キャンセル料を確認し、2〜3社を比べる
- 家電4品目はお店に引き取りを依頼。高額請求されたら、その場で払わずに188へ
量が多くて自治体の回収では間に合わないときは、複数の業者から見積もりを取って比べるのが確実です。
比較サービスを使えば、1回の申し込みで料金や対応を並べて見られます。
見積もりのときに、上のチェック項目もあわせて確認してください。
複数の業者を比較して選びたい方はこちら
※対応エリア:東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・静岡・京都・大阪
上記の対応エリア外の場合は、お住まいの自治体の粗大ゴミ回収窓口にご相談ください。
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※免責事項
本記事は一般的なサービス情報に基づく解説を目的としており、特定の効果・成果を保証するものではありません。
最新のサービス内容・料金プランについては、必ず公式サイトにてご確認ください。相談件数は国民生活センター(2022年11月公表)、家電リサイクル料金は名古屋市の案内(2026年10月確認)によります。

