寒くなって久しぶりに暖房をつけたら、カビっぽいにおいがした。
エアコンクリーニングは夏の前に頼むもの、という印象があると、「今から頼んでも意味があるのか」「一度も頼んだことがないけれど、今さら頼んでいいのか」と迷ってしまいます。
結論から言うと、秋から冬の初めは夏にたまった汚れを落とすのにちょうどいい時期です。
初めて頼む人が先に確かめておきたいこと、当日の流れ、料金の目安、自分でやってはいけない掃除まで、順番に見ていきます。
🍂 秋・冬にクリーニングを頼む意味
エアコンの中でカビが増えやすいのは、冷房を使う夏です。
冷房中は内部の熱交換器(空気を冷やす金属のフィン)に結露が付き、そこにほこりがたまって、湿ったまま止まる時間が長くなるためです。
夏に増えたカビやほこりは、秋になっても自然には消えません。
そのまま暖房を使い始めると、つけた直後のにおいや、吹き出し口の黒い点として気づくことになります。
秋から冬の初めに頼むと、夏の汚れを落とした状態で暖房のシーズンに入れるうえ、冷房シーズンほど予約が混み合いません。
| 時期 | 予約のとりやすさ | この時期に頼むなら |
|---|---|---|
| 4〜5月 | とりやすい | 冷房を使い始める前にきれいにできる |
| 6〜8月 | 混む | 希望の日がとれないことがある。においが出てから慌てて探す人が多い時期 |
| 9〜11月 | とりやすい | 夏に増えたカビを落とし、暖房のシーズンに備えられる |
| 12〜3月 | 比較的とりやすい | 作業中(1台1〜2時間ほど)は暖房が使えない。寒い日は別の暖房器具を用意しておく。年末は大掃除の依頼で混むことがある |
「春と秋のどちらがいいか」は、どちらでも構いません。
においや黒い点がすでに出ているなら、季節を待たずに、気づいた今が頼みどきです。
🌬️ こんな状態なら頼みどき
| 気づいたこと | 考えられる状態 | 頼む目安 |
|---|---|---|
| つけた直後に、カビ・雑巾のような・酸っぱいにおいがする | 内部の熱交換器や送風ファンにカビや雑菌が増えている | 頼みどき |
| 吹き出し口やルーバーに黒い点がある | 送風ファンにカビが付いている | 頼みどき |
| フィルターを掃除しても効きが悪い | 熱交換器にほこりや汚れがたまっている | 頼むことを検討(ガス不足など故障の可能性もある) |
| 本体から水が垂れる | ドレンホース(排水の管)や受け皿の詰まり | クリーニングか修理。まず販売店・メーカーに相談 |
| 買ってから一度も内部の掃除をしていない | 見えない部分に汚れがたまっている可能性 | においなどがなくても検討 |
焦げくさいにおいがする、異音や異常な振動がある、リモコンで止まらないといった症状は、汚れではなく故障のサインです。
使うのをやめて電源プラグを抜き、販売店かメーカーに連絡してください。
🔰 初めて頼む人が先に確かめておくこと
一度も頼んだことがなくても、恥ずかしがる必要はありません。
何年も掃除していないエアコンは珍しくなく、業者にとっては日常の仕事です。
ただし、申し込む前に次の4つを手元で確かめておくと、断られたり、当日に料金が変わったりするのを防げます。
| 確かめること | どこで見るか | なぜ必要か |
|---|---|---|
| メーカーと型番 | 室内機の側面や下側のラベル、取扱説明書 | 対応できる機種か、料金がいくらかが型番で決まる |
| お掃除機能の有無 | 取扱説明書、リモコンの「おそうじ」ボタン、本体のダストボックス | お掃除機能付きは部品が多く、料金が上がる。伝え忘れると当日の追加料金になりやすい |
| 製造年 | 室内機のラベル(型番の近く) | 製造から10年以上たつと、部品が割れやすい・交換部品がないなどの理由で、断られたり補償の対象外になったりすることがある |
| 持ち家か賃貸か | 賃貸なら契約書の設備の欄 | 備え付けのエアコンは貸主の設備。先に管理会社に連絡する |
製造から10年以上たっている場合は、申し込みの時点でそのことを伝え、引き受けてもらえるか、壊れたときの扱いはどうなるかを聞いておきましょう。
クリーニング代と買い替えの費用を比べて考えるきっかけにもなります。
🧰 当日の流れと、前日までにしておく準備
作業の進め方は業者で違いますが、壁掛けタイプのおおまかな流れは次のとおりです。
- 動作の確認(つけて異常がないかを見る)
- エアコンのまわりの壁や床をシートで覆う
- カバーやフィルターなどを外し、電気部品を水がかからないよう覆う
- 熱交換器や送風ファンを、専用の機材で洗い流す(汚れた水は袋で受けて流す)
- 外した部品を洗って戻し、運転して動作を確かめる
時間は通常タイプで1台1〜2時間ほど、お掃除機能付きはもう少しかかります。
前日までに、次の準備をしておくと当日がスムーズです。
- エアコンの下を空ける:脚立を立てて作業するので、真下の家具や床の物をどけておく
- コンセントと水道の場所を伝える:機材の電源や、外した部品を洗う場所(浴室・ベランダなど)を使う業者が多い
- 車を停める場所を確認する:駐車場がない場合、近くのコインパーキング代が別にかかることがある
- 冬は別の暖房を用意する:作業中と、洗った後に内部を乾かす間はエアコンが使えない
💴 料金の目安(1台あたり)
| エアコンの種類 | 料金の目安(税込) |
|---|---|
| 壁掛け・通常タイプ | 約8,000円〜15,000円 |
| 壁掛け・お掃除機能付き | 約13,000円〜26,000円 |
| 天井埋め込み型 | 約18,000円〜35,000円 |
| よくあるオプション | 料金の目安 |
|---|---|
| 防カビ・抗菌コート | 1,000円〜2,000円 |
| 室外機の洗浄 | 2,000円〜4,000円 |
| 送風ファンなどを外す分解洗浄 | +5,000円〜10,000円 |
出典:ハウスクリーニングのマッチングサービスによる調査(2026年5月、業者・大手チェーンの公開価格)。
お掃除機能付きが高いのは、分解する部品が多く作業時間が長くなるためです。
2台以上をまとめて頼むと割引がある業者もあるので、寝室とリビングなど、気になっている部屋が複数あれば一緒に見積もりを取ると比べやすくなります。
🧽 自分でしていい掃除と、してはいけない掃除
| 自分でしていい | してはいけない |
|---|---|
| フィルターのほこり取り・水洗い(お掃除機能のない機種なら2週間に1回が目安) | 市販の洗浄スプレーなどで内部を洗う |
| 吹き出し口・ルーバーの見える範囲の拭き掃除 | 消毒用アルコールや塩素系の液で内部を拭く |
| 冷房のあとに送風運転をして内部を乾かす | カバーや送風ファンを外して分解する |
| 電源プラグを抜いてから作業する | 熱交換器のフィンを素手で触る・ブラシでこする |
ダイキンは、お掃除機能のない機種のフィルターは2週間に1回の掃除を目安とし、熱交換器など手の届かない部分は専門の業者に任せるよう案内しています。
熱交換器の金属のフィンは薄く、触るとけがをしたり、曲がったりするおそれがあります。
内部を自分で洗うのは、汚れが落ちきらないだけでなく危険でもあります。
NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2015〜2019年度の5年間に、誤った方法での内部洗浄が原因とみられるエアコンの火災が20件起きています。
洗浄液が内部の配線の端子部分にかかり、トラッキング現象で異常に発熱して出火したと考えられています。
フィルターの目詰まりは、暖房の効きの悪さや余計な電気代にもつながります。
クリーニングを頼む前でも後でも、フィルター掃除だけは自分で続けておきましょう。
🔧 申し込むときに聞いておきたいこと
- どこまで洗うか:熱交換器だけか、送風ファンやドレンパン(受け皿)まで外して洗うか。においの原因は送風ファンにあることが多い
- 料金に含まれるもの:お掃除機能付きの追加料金、防カビコート、室外機、駐車場代が別かどうか
- 壊れたときの扱い:損害賠償保険に入っているか、作業後に不具合が出たときに連絡できる期間
- 古い機種の扱い:製造から10年以上の機種を引き受けるか、引き受ける場合の条件
業者の選び方全体は、ハウスクリーニング業者の選び方の記事に、比べるときの項目と申し込み前のチェックリストを載せています。
🗨️ 初めて頼む人からよく出る質問
Q. 暖房のにおいだけで、冷房のときは気にならなかった。それでも頼むべき?
A. 暖房で温められた風は、内部にたまったカビやほこりのにおいを運びやすく、冷房のときより気づきやすいことがあります。
においの元が内部にある点は同じなので、フィルターを掃除してもにおうなら、頼む目安と考えてよいでしょう。
Q. 一度頼んだら、次はいつ?
A. 一般的には1〜2年に1回が目安です。
毎日長い時間使う部屋、キッチンの近く、ペットがいる家は汚れやすいので、においや黒い点が出たら早めに頼みましょう。
Q. 「自動お掃除機能」付きなら、クリーニングはいらない?
A. 自動で掃除されるのは主にフィルターのほこりで、内部の熱交換器や送風ファンのカビは落ちません。
お掃除機能付きでも、内部のクリーニングは必要です。
Q. 賃貸のエアコンを自分でクリーニングに出してもいい?
A. 備え付けのエアコンは貸主の設備なので、先に管理会社に連絡しましょう。
故障や不具合の場合は、貸主の負担で修理・クリーニングしてもらえることもあります。
🍃 まとめ|暖房のにおいに気づいた秋は、ちょうどいい頼みどき
- カビが増えるのは冷房の夏。秋〜冬の初めに頼むと、夏の汚れを落として暖房シーズンに入れる
- 初めて頼むなら、型番・お掃除機能の有無・製造年・賃貸かどうかを先に確かめる
- 料金の目安は、通常タイプで約8,000〜15,000円、お掃除機能付きで約13,000〜26,000円
- フィルター掃除は自分で。市販スプレーなどでの内部洗浄は、発火事故の原因になるのでしない
今の時期は、冷房シーズンより予約に余裕があります。
型番とお掃除機能の有無を手元に用意したうえで、対応機種とエアコンのメニューの料金を確かめてみてください。
お掃除マスターでエアコンクリーニングの料金を見る
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※免責事項
本記事は一般的なサービス情報に基づく解説を目的としており、特定の効果・成果を保証するものではありません。
最新のサービス内容・料金プランについては、必ず公式サイトにてご確認ください。
お手入れの方法は、お使いのエアコンの取扱説明書もご確認ください。フィルター掃除の目安はダイキン工業の案内、内部洗浄による火災の件数と原因はNITE(製品評価技術基盤機構)の公表によります(2026年10月時点の情報)。

